2015年5月1日金曜日

主体的に学ぶ態度って何?

現代の教育は、知識伝達重視から主体的な学習重視へとシフトしています。

主体的な学習というと漠然とした印象を受けますが、要は子どもたちが課題に直面したときに、そのブレイクスルーを助ける取り組みだと理解しています。

我々も仕事や趣味で何かしらの課題が見つかった場合に、どうすれば上手くいくかを本やネットで調べると思います。多分それが「主体的」ということ。

私もできるだけ学習効果の高い指導案を作りたいなぁと、いわゆるマーケティング戦略の本を読んで勉強したことがありました。生産性を上げようと思うとその根拠になる情報、生徒のニーズを引き出すテクニックが必要だと考えたからです。
すると知り合いの先生から「実践的な勉強ですね。こんなふうに自ら課題を見つけて探求するのが理想だと思いますよ」と声をかけられ、ああこれが自ら課題を見つけるということなのかと、今更ながらに思ったのでした。

案外、「やりたいことをやってみる」ことが主体的な学びの必要条件なのかも知れません。

ただ、学校の授業はどうしても受け身になりがちです。子どもたちも「考える授業」よりも手っ取り早く「答えを教わる授業」を望む場面は多々あるように感じます。主体的であるためには「考える授業」の方がよいのは明らかですが、私は「答えを教わる授業」もそれはそれで良いと思っています。人は元々考えることが好きです。答えを急ぐのは、応用の前段階、考えるための材料やお手本を探している段階だからではないでしょうか。答えを出すことができて初めて、生徒は自分はできそうだと感じる。

自分なら出来そうだと感じた生徒は、自ら考え主体的に学び始めます。
そして、そこまで繋ぐことができれば教員の仕事は成功だと思うのです。


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