2015年2月13日金曜日

08.科目最終試験で解答用紙が埋まらない人へ

リポート試験に合格すると、次は科目最終試験です。
(リポート試験が不合格であっても、一度リポートを提出すれば科目最終試験を受けることができます。どちらに先に合格してもかまいません。)

この科目最終試験に合格すると単位認定予定となり、学期末の単位認定日に取得単位として認められます。なお、科目最終試験に合格してもすぐに単位認定となるわけではないので注意してください。

単位認定日は学期末に設定されており、3月に単位認定を受けて卒業するには11月末に実施される試験(12月試験)、9月に単位認定を受けて卒業するには5月末に実施される試験(6月試験)までにすべての科目に合格する必要があります。
  • 3月に卒業するには:11月末の科目最終試験が最終
  • 9月に卒業するには:5月末の科目最終試験が最終

試験会場への持ち込みは一切不可

科目最終試験は、試験会場で受ける筆記試験です。
持ち込みは一切不可。机の上に出していい物も、時計、筆記用具、受験許可証と学生証のみになります。

数学の試験は問題を解く形式ですが、その他の多くは設題のテーマに沿って論述する論述形式になります。試験時間は1時間。この時間内にA3サイズの解答用紙のおおよそ8割以上を埋めなければなりません。

私がまず苦労したのは、この解答用紙を埋めるということ。論述形式の試験が初めてだったこともあって、最初の試験は半分も書くことができずに不合格でした。その後、論述の仕方についていろいろ調べて再挑戦。さすがに最初の合格通知が届くまでは不安でしたが、その後はなんとかすべての試験に合格できています。

テキスト1冊分の膨大な情報をすべて暗記するのは私には不可能です。そこで、ポイントとなる材料をいくつか用意して試験に臨むことを試みました。

テキストの言及すべき内容とそれに対する自身の考えを用意しておく

論述に必要なのは、主題に対して言及しなければならない内容(いわゆるキーワード)を把握していることとそれに関する自分の主張です。

論述の構成は本来はリポートのそれと同じですが、時間制限もあるので多少崩れてもあまり問題ないようです。私の場合、序論を省略し本論のみのことが多く、解答用紙が余れば結論を追加し文字数調整をしています。

言及すべき内容とは

テキストに書かれているポイントとなる内容ですが、同じ設題でもポイントとなる内容は多数あるように思います。例えば『国際化に対応する社会に必要な教育とは何か』のような設題の場合であれば、「地球的視野に立つ教員の資質」や「変化の社会に対応する為の生徒の対応力」などがポイントになり得るはずです。
教員の資質から論じるのであれば、その資質の定義を明確にし、それを身に付け、教育に反映させるために必要と考えることを論じることができます。また、変化の社会に対応する力からは、生きる力の定義を述べて、それらを身に付けさせるための方法について論じることも可能です。

自身の考えとその根拠を加えて論述を厚くする

試験では、例えば「国際化する社会においては必要なのはAとBとCである。Aとは…」のように、まずテーマに沿った言及すべき内容A, B, C, について正しく定義し、論述を展開していきます。そして、それらの関連性や教育はどのようにあるべきかなど、自身の考えを併せて論じると文字数も稼ぐことができます。

必要なのは、言及すべき内容を把握していることとそれに関する自分の主張です。
どのような設問に対しても、論述のポイントを用意できるように、ある程度の情報量は持ている必要があります。したがって、私自身はテキストの内容は広く把握しておく必要があると感じています。

  • 言及すべき内容を用意し、その定義を明確に述べる。
  • その内容に対する自身の考えを並べる。
1つの設題に対し、2,3の言及ポイントを引き出すことができれば、A3の解答用紙を埋めるには十分だと思います。

私は、試験勉強の方法もテキストの重要なポイント、つまり試験で言及すべき内容になる所を探すことを主にしていました。また、そのポイントごとに自分ならどうするかを考えながら読むと覚えがよく、また試験でもそれをそのまま書くことができるので効率的だと感じています。


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